医療技術職のご案内

特色

ミッションに「私達は精度の高い検査を遂行し、診療を通して患者さんの治療に貢献します」を掲げ、臨床検査技師のプロとしてジェネラルスキルとプロフェッショナルの融合を目指して日々精進しております。
臨床検査技師は総勢36名、検体検査室、生理検査室、内視鏡室に勤務しています。

施設認証

検査部及び病理検査室は、2023年に日本臨床衛生検査技師会と日本臨床検査標準議会(JCCLS)が合同で審査し認証する「品質保証施設認証」に承認されました。

認証可能な分野10分野、全て認証されています。

品質保証施設の認証制度は「精度管理事業および標準化事業に積極的に参加し、施設内の検査データが標準化に基づいたものであること、かつ精度が是正・改善を通じて十分保証されていると評価できる施設」として認証される制度です。

日々の内部精度管理、日臨技の外部精度管理調査への参加、同調査結果に対しての適切な是正処置を実施し、より良質な検査を提供できるよう努めています。

検査部:生理検査室

生理検査室では、心電図、肺機能、脳波などの生理学的機能検査をはじめ、心臓、腹部、乳腺、甲状腺、血管などの超音波検査を行っています。検査は非侵襲的なものであり、患者さんにやさしい検査です。私たち技師は病気の早期発見、および迅速な対応、患者さんへの丁寧な接遇に心掛けています。

生理検査室の検査装置

心電計:3台
24時間ホルター(記録器:9台、解析装置:1台)
心肺運動負荷装置:1台
脈波検査装置:1台
呼吸機能装置:1台
脳波計:1台
神経生理装置:1台
超音波装置:6台
簡易型睡眠時無呼吸検査機器:3台
皮膚灌流圧測定機器:1台

生理検査室の特色

超音波による画像検査、心電図などの波形検査など、検査部位や方法、検査結果は多種多様です。中でも超音波検査の需要は高く、スクリーニング検査をはじめ手術前後の精密評価を行っています。
超音波装置は、心臓用として主にフィリップス社製のEPIQ CVxi、腹部、体表血管用として富士フィルム社製のアリエッタ850を導入しています。2機種とも性能の高い上位機種であり、より細部まで鮮明な画像の描出が可能であることや最新の評価機能があること、特にフィリップス社製は、3Dエコー画像が構築でき、心臓手術前評価として有用性の高い装置です。富士フィルム社製は、乳腺・甲状腺穿刺、腹腔穿刺、術中介助など、様々な治療場面でも用いられる需要の高い検査装置です。
検査機器は比較的小型なものが多いため、重症患者さんや検査室に来られない患者さんの場合には、病棟へ出張検査に伺っています。
検査結果は日本光電社製のPrime Vita Plusを導入し、電子カルテで速やかに参照することが可能です。
私たち技師は、迅速かつ質の高い検査を提供するために、日々の検査機器の点検を怠らず、知識と技術向上に向け取り組んでいます。

検査部:検体検査室

当法人の理念である「断らない医療」「患者主体の医療」「地域に根ざし、地域に貢献する医療」を支えるために、検体検査と輸血検査は24時間365日の昼夜変わらぬ検査体制を整え、細菌検査も365日結果報告を行い、速やかな診断と治療につながる検査結果を出すように努めております。
また、救急医療を支えるためには、正確かつ迅速に検査値を出すことは当然ですが、治療も含めた病態を理解することも必要であると考えております。そのため、臨床検査データをもとに病態の推定・討論をするReversed-Clinico-Pathological Conference(R-CPC)などの勉強会を開催して臨床検査技師のスキルアップと人材育成に取り組んでおります。検査室の理念である「救急医療、地域を支える検査業務の遂行」を実行・行動するために、正しく確実な検査結果を報告すること、知識・技術の向上に努めて治療に反映させることで、診療を通した患者さんへの貢献となるよう、日々努力しております。

検体検査室の概要
検体検査部門

血液や尿などを検査材料として、体の中の機能を評価する検査を行います。検査で得られた結果は患者さんの病状把握や、治療効果の判定などに活用されます。また、分析装置を用いて検査を行うため、分析器が正しく測定を行っているかを確認する精度管理には細心の注意を払います。毎年、外部精度管理事業に参加しており、社団法人日本臨床衛生検査技師会の精度保証施設認証を受けています。

主な検査項目:生化学検査、血清・免疫学検査、血液学検査、一般検査 他
外部精度管理:日本医師会、埼玉県医師会、日本臨床検査技師会
メーカー精度管理:ワコーサーベイ、関東化学サーベイ、TMJサーベイ

生化学・免疫学検査

肝機能、腎機能、血糖値などの生化学検査や、感染症、腫瘍マーカーなどの免疫学検査の測定

血液学検査

血液中の血球数(赤血球、白血球、血小板など)の測定、顕微鏡を用いての血球形態の観察

尿一般検査

試験紙の色の変化を見る尿スクリーニング検査の測定、顕微鏡を用いての尿中成分の観察

輸血部門

血液中の血球成分や蛋白質成分が減少・機能低下した時に、その成分を補うことを目的として輸血を行います。安全に輸血を行うための輸血前検査として、血液型検査、赤血球に対する抗体の有無を確認する不規則抗体検査、血液製剤との適合性を確認する交差適合試験などを行っています。また、血液製剤の適切な管理や適正使用への啓蒙、輸血による副作用発生状況を把握して、安全な輸血を行うよう努めています。

主な検査項目:ABO式血液型検査、Rh式血液型検査、不規則抗体検査、交差適合試験

輸血検査

分析装置での血液型検査、不規則抗体検査、交差適合試験の実施、システムを使用した血液製剤の管理

細菌検査部門

疾患の原因となる細菌をあらゆる検体(血液、尿、喀痰、便など)から特定し、その細菌に対して治療効果のある抗菌薬を判定する検査を行います。適切な抗菌薬投与は、早期治療に直接関わるため、迅速で正確な検査結果が求められます。また、薬が効きにくい耐性菌や感染対策が必要な細菌が検出された場合は、速やかに報告を行い、院内感染対策へとつなげています。
また、新型コロナPCRや結核菌PCRといった遺伝子検査も院内で行っています。

主な検査項目:グラム染色、培養・同定検査(血液、血管カテーテル、髄液)

細菌検査

グラム染色、培養・同定検査、薬剤感受性検査、遺伝子検査

検体検査室の特色

検体検査室は「検体検査部門」「輸血部門」「細菌検査部門」の業務を行い、診療を支えて、早期診断につながる検査を提供しています。

関連委員会:検査適正委員会、輸血委員会、感染対策委員会、救急ホールディング委員会、化学療法委員会
チーム医療:感染制御チーム(ICT)、抗菌薬適正使用支援チーム(AST)、栄養サポートチーム(NST)
ワーキンググループ:サービス向上、防災

検査部:内視鏡室

上部消化管内視鏡、下部消化管内視鏡をはじめ、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)、内視鏡的逆行性胆道膵管造影(ERCP)、小腸内視鏡、超音波内視鏡などの検査を行っております。また内視鏡検査だけでなく、消化器内科医と協働して、肝炎に対する外来の補助を実施しています。内視鏡室のスタッフが肝炎コーディネーターの資格を取得しており、患者さんに肝炎に関する採血結果の説明や検査の説明、受診から治療までの流れを説明して受診の促しやサポートを行っております。

内視鏡室の概要

当院では最新機器を導入し、一般的な内視鏡検査・処置を始め、専門的な内視鏡治療を積極的に行っています。

  • 上部消化管内視鏡(胃カメラ)、下部消化管内視鏡(大腸カメラ)
    胃・大腸を含めた消化管に対する内視鏡検査・治療では、早期消化管腫瘍に対する新しい技術である内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)により、従来は外科手術が必要であった病変も、体に負担の少ない内視鏡治療が可能となり、当検査室においてもすでに導入を行い、確実に成果をあげてきています。
  • 胆膵内視鏡(ERCP)
    内視鏡的乳頭括約筋切開術(EST)やバルーン拡張(EPBD・EPLBD)、ドレナージチューブの留置(ERBD/ENBD)といった胆管炎や閉塞性黄疸などの治療、また胆管及び膵臓悪性疾患に対してのメタリックステント留置なども行っています。
  • 小腸内視鏡(カプセル内視鏡・ダブルバルーン内視鏡)
    クローン病や原因不明の消化管出血(OGIB)などには、カプセル内視鏡を実施。病変が発見されればダブルバルーン内視鏡による治療も行っています。
  • 超音波内視鏡(EUS)
    超音波装置が先端についた内視鏡で、消化管のなかから超音波検査が行えます。主に肝胆道・膵の検査を行っています。また、病理学的な診断をするために、超音波内視鏡ガイド下穿刺(EUS-FNA)などの特殊な検査も行っています。

その他、気管支内視鏡など多岐に渡った内視鏡を行っております。また消化管出血に対しての止血治療、食道静脈瘤に対する治療、総胆管結石除去などの胆管・膵管の治療など緊急を要する検査において24時間体制で対応しております。
消化器内視鏡技師免許を有しているスタッフが配属されており、検査知識・技術は勿論、機器管理・感染管理においても高い知識の基、より安全で安心な医療提供に努めております。
他に、肝炎外来の診察補助や肝炎に対する検査説明など受診の促しから治療まで消化器内科医と協働して行っております。

スタッフ紹介

構成人員(2022年12月現在)
臨床検査技師:36名

認定資格者(2022年12月現在)
循環器超音波検査士
消化器超音波検査士
泌尿器超音波検査士
体表臓器超音波検査士
血管超音波検査士
健診超音波検査士
血管診療技師
心臓リハビリテーション指導士
消化器内視鏡技師
POCTコーディネーター
埼玉県肝炎医療コーディネーター
二級臨床検査士(日本臨床検査同学院)[循環生理、血清免疫学]
緊急臨床検査士
心電図検定3級、2級
医療安全管理者
精度管理責任者
食品衛生管理者

森田 輝明

役職

検査部 課長

認定資格等

超音波検査士(循環器)
心臓リハビリテーション指導士
二級臨床検査士(日本臨床検査同学院)[循環生理]
埼玉県肝炎医療コーディネーター

安田 卓矢

役職

検査部 課長

認定資格等

医療安全管理者
精度管理責任者
消化器内視鏡技師
POCTコーディネーター
埼玉県肝炎医療コーディネーター

辻井 恵美

役職

検体検査室 係長

小出 采歩

役職

検体検査室 係長

認定資格等

二級臨床検査士(日本臨床検査同学院)[血清免疫学]

多賀谷 友香

役職

生理検査室 係長

認定資格等

超音波検査士(循環器、消化器、体表臓器、血管、泌尿器、健診)
血管診療技師
二級臨床検査士(日本臨床検査同学院)[循環生理]
緊急臨床検査士
埼玉県肝炎医療コーディネーター

指田 進也

役職

内視鏡室 係長

認定資格等

消化器内視鏡技師
埼玉県肝炎医療コーディネーター

医療技術職 募集情報

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