診療科のご案内

外科

皆様へ

 埼玉石心会病院外科は、昭和62年開院以来地域の住民の方々をはじめとして多くの医療関係者のご指導、ご信頼の下、地域医療に邁進してまいりました。 現在8人の外科医、1名の診療看護師と石心会メディカルスタッフが一致協力し、一般・消化器外科疾患ならびに乳腺・内分泌外科疾患の診療を行っています。

 私たち石心会外科は、 1.石心会の理念に基づく医療の実現、 2.地域医療支援病院として、救急医療、高齢者医療、がん医療を始めとした地域医療への貢献、 3.病院職員全員が患者さんの診療を担当する医療チームを形成し、患者さん中心の診療の実行、 4.医学的根拠に基づく最新の標準治療を提供するための自己研鑽と院内教育への貢献、をモットーに日々努力し、狭山・入間・所沢・日高・飯能地区を中心とした埼玉西部医療圏の方々の救急医療、地域医療、がん診療、高齢者医療と、 地域住民の方々の健康増進、医療教育に貢献し、日々充実した医療の提供をしてまいりたいと思います。

外科が扱う主な病気

 消化器一般外科、乳腺外科、内分泌外科の手術ならびに化学療法が中心となります。具体的には以下の病気が挙げられます。

  • 食道がん、胃がん、大腸がん、肝がん、胆道がん、膵がんなどの悪性疾患
  • 胆のう炎、虫垂炎、消化管穿孔、腸閉塞などの急性疾患
  • 食道裂孔ヘルニア、食道胃逆流症、胆石症、胃十二指腸潰瘍、クローン病、潰瘍性大腸炎などの消化器良性疾患
  • 鼠径ヘルニア、腹壁瘢痕ヘルニア、肛門疾患などの一般外科
  • 乳がん、甲状腺がん
  • バセドー病、副甲状腺機能亢進症

 上記以外にも多数の疾患を診療しています。

外科の特色

 毎週15件前後の定時手術と、数件の緊急手術を行い、年間手術件数は800例以上に及びます。また夜間・休日も外科当直以外に、外科オンコール体制を敷き、麻酔科の先生をはじめ病院職員の協力のもと緊急手術などに対応しています。患者さんの診療に当たっては医師、看護師、薬剤師、栄養士、検査技師、理学療法士、地域連携室などのメディカルスタッフ、ならびに病院職員全員が患者さんの診療を担当する医療チームを形成し、個々人が医療のプロとしての矜持を持ち、チーム医療を推進しています。

治療実績

 2017年度の外科診療活動をご報告申し上げます。埼玉石心会病院外科の特徴である、救急医療、高齢者医療、消化器悪性腫瘍、内視鏡外科、乳腺・内分泌外科疾患を中心に記載いたしました。 最後までご覧いただき、日頃の私たちの医療や、皆さんの住まわれるこの地域の医療の現状をご理解いただけます一助となりましたらさいわいです。

  1. 救急医療

     当科では麻酔科の先生方、救急科の先生方、外科系各科の先生方、ならびに石心会のメディカルスタッフとの協力体制のもと、365日24時間緊急手術を行える体制を整えています。
    2017年度は全手術症例874例中150例の緊急手術を行い、大部分は急性腹症の患者さんでした。内訳は急性虫垂炎66例、イレウス・消化管穿孔他56例、急性胆嚢炎17例、ヘルニア嵌頓23例でしたが、わずかながら昨年に比べ増加しました。 2017年11月の新病院移転後手術室も10室と増え、地域の救急医療をより充実したものにすることが可能となり、今後ますます皆さんの期待に応えられる救急医療を提供していけますように努力したいと思います。

  2. 高齢者医療

     埼玉西部地区医療圏の特徴の一つとして、高齢者の患者さんが多いことがあげられます。 一般に高齢者は65歳から74歳までの前期高齢者、75歳以上の後期高齢者、85歳以上の超高齢者に分けられますが、健康年齢は、非常にお元気な方から寝たきりの方まで様々です。 私たちは暦年齢のみで治療方針を決定することはなく、厳密な術前リスク評価と、患者さん、ご家族に対する十分な説明と同意(インフォームドコンセント)によって、患者さんお一人お一人をきちんと評価しています。 時には延命よりも生活の質(QOL=Quality of Life)を優先・重視した治療を選択することもあります。
    2017年度は65歳以上の患者さんが874例中531例(60.7%)、85歳以上の超高齢の患者さんも56例(昨年比+3例)と年々高齢者の手術は増加しています。埼玉県はすでに超高齢社会に突入しており、ますますの増加が見込まれ、その対応も急務となっています。

  3. 悪性腫瘍手術

     当院では胃癌・大腸癌を中心とした消化器悪性腫瘍、乳腺内分泌領域の悪性腫瘍の治療に積極的に取り組んでいます。

     2017年度は胃癌42例、大腸癌132例、肝癌(転移性を含む)6例、膵癌5例、胆嚢・胆管癌他3例、乳癌72例、甲状腺癌21例の手術を行いました。近年の特徴として、全国の推移と同じように当院でも胃がんの手術件数が減少し、大腸癌、乳がんの手術が増加傾向にあります。
    入院診療はクリティカルパスを用い、医療の安全化、均てん化を図っています。医療の質評価の指標として術後合併症の代表である吻合部縫合不全、術後1か月以内の手術死亡(術死(手術をきっかけとした術後1か月以内の死亡。手術が原因でない場合も含む))が挙げられますが、2017年度は胃癌手術では縫合不全は認めませんでしたが、残念ながらお二人の術死がありました。 結腸癌手術では残念ながら縫合不全が2例(2/ 95、2.1%)、お一人の術死がありました。直腸癌手術では縫合不全が1例(1/37、2.7%)ありましたが、術死は認めませんでした。今後もより一層の医療の安全と質を希求していく必要があります。
    胃癌、大腸癌の5年生存率を進行度別に図表に掲載しました。2010年から2015年までの手術で切除した患者さんの5年全生存率は、胃癌ではステージI(88人)86%、II(49人)70%、III(52人)38%、IV(106人)23%でした。大腸がんではステージI(45人)91%、II(148人)81%、III(116人)69%、IV(92人)20%でした。当科の患者さんの特徴として高齢者が多い(全国平均よりも10歳ほど高齢)のですが、他の病気で亡くなった患者さんを含めた生存率であることをご理解ください。また特別養護老人ホームなどの施設へ戻られる患者さんや通院困難な患者さん、高齢のため術後や再発時の抗がん剤治療が困難な患者さんも多く、正確な結果を示すことができないことをご容赦ください。

  4. 内視鏡外科(腹腔鏡下)手術

     内視鏡外科手技や機器の進歩、発展は目覚ましいものがあり、当院でも胃癌、大腸癌、胆石症、虫垂炎、鼠径ヘルニアの内視鏡手術を積極的に適用しています。
    2017年度は874例中290例、33.2%(前年比-1.2%)に腹腔鏡手術を行いました。技術的に困難とされる急性胆嚢炎や急性虫垂炎等の急性腹症の緊急手術も79例/163例、48.4%の患者さんに対し腹腔鏡手術で行いました。
    消化器悪性腫瘍手術では診療ガイドラインに準じて腹腔鏡手術の適応を決めています。胃癌は、早期がんを中心に15例(/42例、35.7%)、大腸癌は全身状態が良好な患者さんに65例(/132例、49.2%)、 内視鏡手術が難しいとされている直腸癌でも24例(37例、64.9%)の手術を行いました。当院では高齢者や合併症を有する患者さんが多く、腹腔鏡手術の良いところと悪いところをよくご説明し、その適応を決めています。 呼吸循環器に併存疾患を有する場合、腹腔鏡手術が維持できない場合や、短時間で手術を終える必要がある場合に、開腹手術を選択することも少なからずあります。あくまで腹腔鏡手術は手段の一つであり、安全・確実に手術をすることが重要と考えています。

  5. 乳腺、内分泌外科疾患

     当科は埼玉県では数少ない内分泌外科専門医である児玉ひとみ部長が在籍し、女性外科医ならではの繊細でやさしい手術を、乳腺疾患、甲状腺疾患、副甲状腺疾患の患者さんに提供しています。
    2017年度は乳癌72例、甲状腺癌21例、甲状腺良性疾患19例、副甲状腺疾患10例の手術を行いました。年々乳癌の患者さんが増えています。

  6. がん診療指定病院としての役割

     埼玉石心会病院は平成20年度より埼玉県がん診療指定病院に指定されています。埼玉県西部地区医療圏ではほかにがん拠点病院として埼玉医科大学国際医療センターが、埼玉県がん診療指定病院として防衛医大病院が指定されていますが、民間病院は当院だけとなっています。
    当科では所謂5大がんの内、肺癌以外の、胃癌、大腸癌、乳癌、肝臓癌の診療を行っており、最新の診断・手術はもちろんのこと、癌化学療法、緩和ケアと、診断から治療まで継続した切れ目のない癌診療を行っています。
    胃癌、大腸癌、乳癌に対する化学療法もエビデンスに基づいた最新の標準治療、あるいは臨床研究的な最新の標準治療を導入しています。2017年度外来化学療法件数は903件(昨年比+54件)と年々増加しています。
    以上のがん治療を行うとともに、定期的に健康塾、病診連携セミナー、市民公開講座、キャンサーボードを開催し、地域のがん知識の啓蒙と普及、がん教育に微力ながら貢献しています。

  7. その他

     一般手術として当院で多いのはソケイヘルニアの手術です。クリティカルパスを用い4日間の入院で年間200例前後の手術を行い、埼玉県内でも症例数の多さでは有数の施設となっています。 2014年度から内視鏡によるヘルニア修復術を導入し、2017年度は37人の患者さんに適用しました。

     以上埼玉石心会病院外科の2017年度の活動をご報告申し上げます。
     私たちは2017年11月に新病院に移転いたしました。今後も埼玉県西部地区の急性期医療、高齢者医療、がん診療等の地域医療を担っていく所存です。  皆様の温かなご支援のもと、皆様の健康増進に少しでもお役にたてれば大変うれしく思います。

スタッフプロフィール(消化器外科)

堤 謙二

役職

副院長(教育担当)/外科系診療部長/外科主任部長

専門分野・得意とする手技

消化管外科

認定資格等

臨床研修指導医
日本外科学会認定専門医・指導医
日本消化器外科学会認定専門医・指導医
日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医
日本がん治療認定機構がん治療認定医
日本食道学会食道科認定医
日本臨床外科学会評議員
医学博士(順天堂大学)
身体障害者指定医

清水 喜徳

役職

外科部長

専門分野・得意とする手技

肝・胆・膵外科、内視鏡外科

認定資格等

日本外科学会認定専門医・指導医
日本消化器外科学会認定専門医・指導医
日本消化器病学会専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会認定専門医・指導医
日本大腸肛門病学会専門医・指導医
日本肝臓学会専門医
日本内視鏡外科学会技術認定医
日本がん治療認定機構がん治療認定医
日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医
日本外科感染症学会外科周術期感染管理認定医・教育医
日本腹部救急医学会認定医・暫定教育医
ICD認定医
日本肝胆膵外科学会評議員
日本臨床外科学会評議員
日本腹部救急医学会評議員
日本内視鏡外科学会評議員
日本外科感染症学会評議員
身体障害者指定医
臨床研修指導医
医学博士(昭和大学)

荻野 健夫

役職

外科副部長

専門分野・得意とする手技

消化器一般外科、ヘルニア外科

認定資格等

臨床研修指導医
日本外科学会認定専門医
日本救急医学会専門医
日本医師会認定産業医
日本医師会認定健康スポーツ医
日本消化器病学会専門医
日本プライマリ・ケア連合学会認定プライマリ・ケア認定医

庄子 渉

職位

外科医長

専門分野・得意とする手技

消化器一般外科

認定資格等

日本外科学会認定専門医

柳田 充郎

職位

後期研修医

専門分野・得意とする手技

消化器一般外科

河村 正敏

役職

顧問

専門分野・得意とする手技

消化管外科

認定資格等

日本外科学会認定指導医
日本消化器外科学会認定指導医
日本消化器病学会専門医
昭和大学医学部第二外科客員教授
マンモグラフィ読影認定医
医学博士(昭和大学)
胃がんX線検診読影医

中澤 健二

職位

診療看護師

専門分野・得意とする手技

がん看護、緩和ケア、化学療法

認定資格等

看護学修士
保健学修士
日本NP教育大学院協議会認定NP
日本看護協会認定がん看護専門看護師
日本旅行医学会認定看護師
日本救急医学会ICLSプロバイダー

医師プロフィール(乳腺・内分泌外科)

児玉 ひとみ

役職

乳腺・内分泌外科部長

専門分野・得意とする手技

乳腺外科、甲状腺外科

認定資格等

臨床研修指導医
日本外科学会認定専門医・指導医
日本乳癌学会認定乳腺専門医・指導医
日本内分泌外科学会認定専門医
マンモグラフィ読影認定医
医学博士(東京女子医科大学)

中村 靖

役職

乳腺・内分泌外科医長

専門分野・得意とする手技

乳腺外科、甲状腺外科

認定資格等

日本外科学会認定専門医
マンモグラフィ読影認定医
臨床研修指導医

杉浦 良子

役職

乳腺・内分泌外科医長

専門分野・得意とする手技

乳腺外科、甲状腺外科

認定資格等

日本外科学会認定専門医
日本超音波医学会認定超音波専門医
日本乳癌学会認定乳腺認定医
臨床研修指導医
マンモグラフィ読影認定医
日本がん治療認定機構がん治療認定医

受診を希望される方

一般外来

一般外来のご予約・お問い合わせはさやま総合クリニックへ

救急外来

救急の場合は埼玉石心会病院の救急外来を受診ください。受診の詳細は埼玉石心会病院受付にお問い合わせください。

お問い合わせ

埼玉石心会病院受付
 TEL.0429536611 

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