《救急救命士監修》いざという時のための「正しい心肺蘇生法」

2022-12-09

《2022年10月10日~11月13日まで開催されていたデジタルスタンプラリー「さやまなびウォーク」のチェックポイントで配信した動画です》
この動画では、「正しい心肺蘇生法」を救急救命士が解説をさせていただきます。
「心肺蘇生法の手順」
①倒れている人を発見したら、周囲の安全確認を行い近づきましょう
 (マスク着用など自身の感染対策をしましょう)
②両肩を叩き、大きく声をかけて意識の確認をしましょう
 両肩を叩くのは、片方が麻痺をしている場合があるからです
③声をあげ、周囲の人の協力を得て「119番をする人」、「AEDを持って来る人」など役割を明確にして手配しましょう
④胸と腹を見て5秒以上10秒以内で呼吸を確認しましょう
⑤正常な呼吸がない場合「胸骨圧迫」を開始してください
 「胸骨圧迫」は胸の真ん中を目安に乳頭線の中央を圧迫、大人であれば胸壁が5cm沈むように1分間に100回から120回、中断は最小限に絶え間なく行いましょう
⑥AEDが到着したら、機械の音声ガイドに従いましょう
 体の表面を確認し、パッドを貼り付けてください
 体の表面を確認するポイントは「かきくけこ」です
 か・・・乾燥しているか
 き・・・金属を身に着けていないか
 く・・・薬(湿布など)を貼っていないか
 け・・・毛(体毛)でパッドが浮かないか
 こ・・・こぶ(ペースメーカー)がないか
⑦誰も救助者に触れていないかを確認し、AEDの電気ショックを行った後、再び胸骨圧迫を再開しましょう
突然心臓や呼吸が止まった人の命が助かる可能性は、10分間で急激に少なくなるといわれています。
心肺蘇生法とは、この止まってしまった心臓や呼吸の動きを助ける方法です。
突然心臓が止まるのは、心臓がブルブルとけいれんする「心室細動」が原因となることが多く、この場合には出来るだけ早くAEDによる電気ショックをあたえ、心臓の動きを回復させることが有効です。
心肺蘇生法、AEDともに、心臓が止まってから実施するまでの時間が、早ければ早いほど、救命の可能性が高くなることが知られています。
救急隊も心肺蘇生法やAEDを実施しますが、そばに居合わせた人が早い段階で処置をすればするほど、その人の救命の可能性は高くなります。

《救急救命士監修》いざという時のための「正しい心肺蘇生法」

一覧に戻る