診療科のご案内

脳神経外科

石原 正一郎

皆様へ

脳神経外科では現在4名の常勤医師と回復期病棟を統括する脳外科医1名、非常勤医師3名を含め8名で脳神経外科全般の疾患に対応しております。現在年間7500台の救急車を受け入れている当院では、脳神経系疾患の救急患者さんが多く、その中にはくも膜下出血(破裂脳動脈瘤)、急性期脳梗塞、脳内出血、頭部外傷をはじめとする緊急治療を要する患者さんも多く受け入れております。また高齢者に多い認知症を呈する正常圧水頭症などの治療も積極的に行っています。なるべく脳に負担をかけない治療を最優先とする方針で脳血管内治療や神経内視鏡治療といった低侵襲手術を第一選択として患者さんの機能予後の向上に努めています。

脳神経外科が扱う主な病気

脳動脈瘤、脳動静脈奇形、頸動脈狭窄症、頭蓋内主幹動脈狭窄症、急性期脳塞栓症、術前塞栓術を要する脳腫瘍、水頭症、脳室内腫瘍、嚢胞症、脳内血腫、脳室内血腫、脳下垂体腫瘍 など

脳神経外科の特色

<なるべく切らない低侵襲治療を最優先!>
医学全般がより低侵襲化となっている昨今ですが、脳治療の分野でもこの低侵襲治療が飛躍的に進んで参りました。当脳神経外科ではこの時代の最先端の方向性に基づき、まずは脳や体により負担をかけない治療を第一選択とする低侵襲治療方針を進めております。脳の低侵襲治療とは脳血管内手術や神経内視鏡手術といった開頭しない治療というだけではなく、開頭を要する治療の場合でもなるべく脳に負担をかけない手術法で行うことを目指しています。これにより患者さんはより回復が早く短い入院期間で早期の社会復帰を目指せます。
2017年秋からスタートする新病院においては、この低侵襲治療を更に進めるために最先端装置とシステムを導入し、低侵襲治療を行うセンターを開設する予定です。

脳血管内治療について
対象疾患:脳動脈瘤、脳動静脈奇形、頸動脈狭窄症、頭蓋内主幹動脈狭窄症、急性期脳塞栓症、術前塞栓術を要する脳腫瘍、など

脳血管内治療とはカテーテルを用い、脳内の以下の疾患に対し開頭せずに血管内の中からアプローチし治療する方法です。通常は足の付け根(鼠径部)より約2mm前後のカテーテルを頸部血管まで誘導し、その中にさらに細いマイクロカテーテルを入れ頭蓋内の病変部まで進め、拡張する動脈瘤内にプラチナのコイルを入れ塞栓したり、脳梗塞の原因となる狭窄部を拡張したり、異常な血管奇形への血流を遮断したりする治療です。開頭術に比べ脳に触れませんので脳や体に対する負担は非常に軽く、通常手術後約1週間程で退院となります。

未破裂脳動脈瘤の方は破裂する前に治療することが望ましいとされていますが、動脈瘤の大きさや形状、血管の蛇行などの解剖学的条件のみならず、ご本人の健康状態や年齢、活動状況などを考慮し十分に相談させて頂いた上で血管内手術をお引受けしています。動脈瘤が破裂しくも膜下出血になり搬送されてくる患者さんにも、この脳血管内手術を第一選択として考え、カテーテルで治療できる動脈瘤は全てこの方法で治療を行っています。脳血管内治療に不向きな動脈瘤もあるためその場合は開頭クリッピング術を選択しています。

脳動脈瘤例 ◆治療前(○印:動脈瘤) ◆治療後(○印:塞栓後)

脳動脈瘤例

頸動脈狭窄症に対してもカテーテルを用いてステントを留置術を行っています。動脈硬化性病変として頸動脈にプラークが付着し血管の内腔を狭める本疾患は近年非常に増加しており、当院でも多くの患者さんのご紹介を受け治療を行っています。ステント留置術では切開せずに短時間で行えるため、患者さんの負担も軽くまた最近の治療器具の目覚ましい発達と共に治療成績が向上しています。

カテーテルを用いてステントを留置術

ただし病変部のプラークが非常に柔らかく末梢に飛びやすい場合や、血管の蛇行が著明な場合など血管内治療に不向きな例もあり、その場合は病変部を外科的に切開して治療する内膜剥離術を行います。

急性期脳塞栓症は最近非常に注目されている疾患です。心臓に不整脈が発生することにより心臓内に出来た血栓が脳の血管に飛んで、詰まる疾患です。以前は静脈注射により血栓を溶解する薬を注入する治療が主流でしたが、現在では血管内手術で直接詰まっている血栓を回収、除去することが出来るようになっています。発症から6時間以内の患者さんですぐに血管内手術が出来れば約50%近くの人は重症な脳梗塞にならずに救うことが出来る時代になり、当科でも本治療により急性期脳塞栓症の患者さんの治療を積極的に行っています。また循環器内科医、心臓外科医と連携し不整脈やそれに伴う血栓発生の予防にも努めています。

急性期脳塞栓症

脳血管内治療は担当医師(石原部長、上宮副部長)が検査、治療を担当しております。上記2名の担当医師は埼玉医科大学国際医療センター脳血管内治療科より本年(2016年)3月に当院に異動してまいりました。これまでに約2000件以上の脳血管内治療を経験しており、石原部長、上宮副部長ともそれぞれ日本脳神経血管内治療学会の指導医、専門医を取得しております。特に石原部長は国内外の学会、研究会において指導的立場で活動を進めておりこれまでに多くの専門医を輩出しています。

神経内視鏡治療

神経内視鏡とは脳内疾患に用いる内視鏡のことで、水頭症や脳室内腫瘍、嚢胞症、脳内血腫、脳室内血腫、脳下垂体腫瘍、その他の疾患を対象としています。これまで行われてきた脳外科顕微鏡手術の一部はこの神経内視鏡手術に変わりつつあり、低侵襲治療の重要な柱として今後更に発展していく分野です。
当科では神経内視鏡技術認定医である石原部長、徳重副部長によりこれら神経内視鏡治療が進められており、より脳への負担を少ない治療を目指しています。

脳動脈瘤例

正常圧水頭症

正常圧水頭症は主に60歳以上の高齢者に発生しやすい疾患で、歩行障害、認知機能低下、尿失禁などが主な症状です。特徴的な脳室拡大がありMRIやCTで診断されることが多い疾患です。埼玉西部地区では高齢者が多いため本疾患の方が地域に多いと思われますが、時になかなか正確に診断されず治療に至らない方もいらっしゃいます。本疾患の認知機能低下(ボケ)は外科的治療(シャント術)で改善される場合が多いため、積極的に治療に当たっています。術前には画像検査の他に、高次機能検査、歩行状態の確認などを行い、治療は主に腰椎腹腔シャント術を行っています。

シャントにより認知症、歩行障害、尿失禁などが劇的に改善された例

脳動脈瘤例

医師プロフィール

石原 正一郎

役職

埼玉石心会病院 副院長(患者サービス担当)/脳神経外科 部長

専門分野・得意とする手技

脳低侵襲治療、脳血管内治療、神経内視鏡治療

認定資格等

日本脳神経外科学会専門医・指導医
日本脳神経血管内治療学会専門医・指導医
日本脳卒中学会専門医
日本神経内視鏡学会技術認定医
医学博士(順天堂大学)

德重 一雄

役職

脳神経外科副部長

専門分野・得意とする手技

神経内視鏡治療、脳血管障害

認定資格等

日本脳神経外科学会専門医
日本神経内視鏡学会技術認定医
日本脳卒中学会専門医
日本救急医学会救急科専門医
身体障害者指定医

長谷川 真作

役職

脳神経外科副部長

専門分野・得意とする手技

脳神経外科救急、頭部外傷、脳血管障害

認定資格等

日本脳神経外科学会専門医
日本脳卒中学会専門医
身体障害者指定医

上宮 奈穂子

役職

脳神経外科副部長

専門分野・得意とする手技

脳血管内治療、脳神経外科一般

認定資格等

日本脳神経外科学会専門医・指導医
日本脳神経血管内治療学会専門医
医学博士(埼玉医科大学)

都築 伸介

役職

脳神経外科副部長

専門分野・得意とする手技

脳神経外科一般

認定資格等

日本脳神経外科学会専門医
日本脳卒中学会専門医
医学博士(順天堂大学)

近藤 竜史

役職

脳神経外科副部長

専門分野・得意とする手技

脳卒中治療
脳血管内治療

認定資格等

日本神経学会認定神経内科専門医
日本脳神経血管内治療学会指導医
医学博士(岩手医科大学)

受診を希望される方

一般外来

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救急外来

救急の場合は埼玉石心会病院の救急外来を受診ください。受診の詳細は埼玉石心会病院受付にお問い合わせください。

お問い合わせ

埼玉石心会病院受付
 TEL.0429536611 

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