診療科のご案内

消化器内科

皆様へ

消化器内科では、胃・大腸などの消化管から肝・胆・膵領域疾患まで、ほとんどの消化器疾患に対し、常勤医5名で診療をおこなっています。消化器病専門医、消化器内視鏡専門医、内視鏡技師が在籍し、病院職員全体によるチーム医療を重視しています。
クリニックでは一般的な内視鏡検査・処置を行っており、病院では専門的な内視鏡治療を中心に対応しています。 当院は救急病院であり、吐血や下血などで救急搬送される患者様も多く、いつでも緊急内視鏡に対応できる体制を整えています。 特に当院は総胆管結石症による閉塞性黄疸や急性胆管炎の患者様が増加傾向にあり、緊急での胆道ドレナージが必要な場合は速やかに対応できるように尽力しております。また、早期消化管腫瘍(胃・大腸)に対しては内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)により、体に負担の少ない内視鏡治療を行っています。
内視鏡治療についてのご相談があれば、消化器内科にご相談ください。

消化器内科が取り扱う主な病気

消化器内科の扱う臓器は食道、胃、十二指腸、小腸、大腸といった消化管だけでなく、肝臓、胆嚢、胆管、膵臓など多岐に渡ります。 また、扱う疾患も胃潰瘍、肝炎、胆石などの良性疾患から癌に代表される悪性疾患まで様々です。近年、検査技術の進歩により消化器内科の検査や手技の種類が増え高度になってきていますので、常に新しい診療を取り入れるように努めています。 複雑な検査や治療などの必要性と内容については患者さんに充分説明し同意を得たうえで行っていきたいと考えています。また、他の疾患を合併している患者さんについては、他科の医師とも充分連携しながら総合的に診療しています。

消化器内科の特色

胆膵領域

胆膵領域グラフ

上記は当院で施行したERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)検査の推移です。当院は断らない救急をモットーとしているため、緊急胆道ドレナージが必要で緊急ERCPを必要とする患者様、悪性胆道狭窄による閉塞性黄疸の患者様が年々増加してきました。 特に高齢化に伴い、総胆管結石症が増加傾向にあり、治療困難な胆管結石症に遭遇するケースも増えてきました。そのため、当院では以下に示す、新型経口胆道鏡を導入し、最新の結石治療を行っています。

スパイグラスDS胆管・膵管鏡システム
埼玉県内初導入!!

スパイグラスDS胆管・膵管鏡システム

SpyGlass™DSとは
SpyGlass™DSは新型の胆道鏡(胆管内を直接観察する内視鏡)で、従来の胆道鏡に比べて操作性が向上、デジタル化による画質の向上が特徴です。また、ディスポーザブル(使い捨て)のため耐久性を気にすることなく操作でき、差し込むだけで簡単に使えるため検査時間の短縮を図ることも可能でより、実用的になっています。
当院は埼玉県内では初となるSpyGlass™DSの導入となります。

SpyGlass™DSの有用性

臓器図解

胆管は胆汁を、膵管は膵液を十二指腸に流す管で、出口は共通の穴になっています。胆管、膵管には様々な病気が生じますが、これらの検査・治療を行うために開発されたのが、内視鏡的逆行性胆管膵管造影法(ERCP)です。胃カメラを改良した内視鏡を用いて口から十二指腸まで挿入し、胆管・膵管の出口から逆行性に造影剤を注入する検査法ですが、胆管内の結石除去であったり、胆管閉塞による黄疸の際にステントと呼ばれる管を挿入して流れを改善するなど、開腹しない低侵襲な治療法としても位置付けられています。難易度の高い手技ですが、先人の努力や機器の進歩などに伴い、診断・治療成功率、安全性のいずれも向上してきました。

しかし、ERCPは造影剤を胆管内や膵管内に注入してレントゲン写真をとる間接的な検査方法であるため、胃カメラや大腸カメラと異なり、直接病変を視認できることができず、正確な診断まで複数回検査が必要となったり、診断までに時間が要したりします。SpyGlass™DSを使用することで直接胆管内や膵管内の病変を視認でき、短時間で診断及び治療が完結できます。

当院でSpyGlass™DSを使用した症例

症例1 肝門部嵌頓結石症例

肝門部嵌頓結石症例 肝門部嵌頓結石症例 肝門部嵌頓結石症例

肝門部胆管狭窄を疑われた症例です。結石か腫瘍性病変かの鑑別のためにSpyGlass™DSを使用した症例です。SpyGlass™DSを使用することで肝門部での嵌頓結石の診断に至り、EHLを併用することで結石の完全採石が可能となりました。

症例2 遠位胆管癌症例

遠位胆管癌症例 遠位胆管癌症例 遠位胆管癌症例

遠位胆管癌の症例です。病変の範囲と正確な診断を目的にSpyGlass™DSを使用した症例です。1度の検査で病理診断がつき、スムーズに外科手術に移行できました。

当院で取り組み
当院消化器内科の胆膵疾患は年々増加傾向にあり、胆膵内視鏡診断及び治療目的のERCPの件数は年間340例前後となっております。特に胆膵内視鏡治療の症例で多いのは胆管結石でありますが、巨大結石に対してはEPLBD(大口径バルーンによる乳頭部拡張術)や採石困難な症例に対してSpyGlass™DSを併用したEHLを行うことで完全採石を行なっております。以前より正確かつ安 全な検査・治療を心がけてまいりましたが、今回胆道鏡が導入されたことにより、ますます安全性や診断能の向上が担保されることになりました。特に胆管癌の診断に おいては、従来法では癌かどうかの区別が難しく、組織検査を反復せざるを得ない例が存在しましたが、直接視認して組織を採取することで精度が上がり、患者様が受ける検査回数を減らすことができると期待しております。

上部下部消化管領域

当院では早期胃がん・早期大腸がんに対し、ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)を施行しております。

1)ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)とは
早期胃癌の治療方法のひとつです。電気メスを使って胃の粘膜 (病変部)を切りはがしていく方法です。ナイフを用いて切り取るため 理論的に切除する組織の大きさに制限がなく、広い病変を一度に剥離することができます。

2)内視鏡的治療の対象
内視鏡的治療の対象となる胃がんは、ほぼ「粘膜」内にとどまっていると診断された早期胃癌になります。

日本胃癌学会の治療ガイドラインでは、下記2点が内視鏡的治療の基要件となっています。
・病変が一括で取れる部位と大きさであること
・リンパ節転移の可能性がほとんどないこと
※具体的には下記の4つの条件を満たすものが対象となっています。

  1. 粘膜内癌(胃の表層(粘膜内)にがん細胞がとどまっているもの)
  2. 病変の大きさが2cm以下のもの
  3. 分化型癌(癌細胞の形や並び方が胃の粘膜の構造を残しているもの)
  4. 潰瘍を併発していないもの

3)ESDの手順

4) 偶発症
出血(術中及び術後)・穿孔(術中及び術後)・誤嚥性肺炎・鎮静剤や鎮痛剤による呼吸抑制や血圧低下、アナフィラキシー等が起こる可能性があります。偶発症が発生した際は、最善を尽くし内科的治療や外科的治療を行いますが、全て保険診療となります。

5)切除病変の評価
切除した病変は顕微鏡による病理組織検査を行います。病理組織検査の結果で、完全に 切除できているかどうかを判断し、必要があれば追加治療が行われます。 治療前に「リンパ節転移の可能性が極めて低い」と診断されていても、顕微鏡による検査で病変が粘膜層より深い層にまで達していたり、血管やリンパ管にがん細胞が入っているこ とがわかった場合は追加治療(外科治療)が必要となる場合があります。

2017年内視鏡実績

上部消化管内視鏡検査(通常検査) 8182件
胃ESD 38件
緊急上部消化管内視鏡 171件
下部消化管内視鏡 2574件
EMR(病院のみ)/ESD 358件/19件
緊急下部消化管内視鏡 49件
ERCP 349件
胃瘻造設 81件

医師プロフィール

坂本 竜二

役職

消化器内科副部長

専門分野・得意とする手技

消化器全般・特に肝・胆・膵領域

認定資格等

日本内科学会認定医
臨床研修指導医

阿部 敏幸

役職

消化器内科副部長

専門分野・得意とする手技

消化器全般・消化管及び胆膵内視鏡治療

認定資格等

日本消化器内視鏡学会認定専門医
日本内科学会認定医
臨床研修指導医
日本消化器病学会専門医

水野 寿一

専門分野・得意とする手技

消化器全般

認定資格等

日本内科学会認定医

高柳 駿也

専門分野・得意とする手技

消化器全般

関根 章裕

専門分野・得意とする手技

消化器全般

受診を希望される方

一般外来

一般外来のご予約・お問い合わせはさやま総合クリニックへ

救急外来

救急の場合は埼玉石心会病院の救急外来を受診ください。受診の詳細は埼玉石心会病院受付にお問い合わせください。

お問い合わせ

埼玉石心会病院受付
 TEL.0429536611 

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