About 手外科センターについて
上肢の手術件数が年々増加し地域からの要望が高まるなか、2024年4月に手外科センターが新設されました。
手外科センターは山田哲也センター長を中心に手外科指導医が常勤し、日本手外科学会認定基幹研修施設になっています。
高度な技術と高い専門性が要求される胸郭出口症候群などの末梢神経手術、マイクロサージャリー、肩、肘、手指関節症に対する関節鏡視下手術、人工関節置換術、難治症例などすべて対応しています。内視鏡を使用した低侵襲手術は痛みが少ない上、傷も小さく、関節の可動性を保持できるため、早期からリハビリテーションを開始することが可能です。
Target Disease 対応疾患
Treatment 治療法
文字通り、マイクロ(微小)+ サージャリー(外科)という手技です。整形外科領域では、切断指の再接着などで用いられます。通常の20倍、大きいもので50倍くらい拡大する手術用顕微鏡を覗きながら、組織を剥離したり、髪の毛よりはるかに細い縫合糸と針を用いて、0.5ミリくらいの微小血管や神経を縫い合わせるなど、高度な技術が必要となります。
対象疾患:切断指再接着、指や爪欠損に対する足爪移植(遊離複合組織移植)、 キーンベック病(月状骨軟化症)、外傷性皮膚欠損、感染性偽関節 など。
直径1.9ミリの細いカメラ器具を手関節内に挿入して行う手術です。小さなものも大きく、より精密に見えます。 TFCC(三角線維軟骨複合体)縫合などを行います。 肩、肘ではもう少し太い関節鏡を用いますが、それでも皮膚を切開するより、はるかに侵襲が小さくなります。肩腱板縫合術などを行います。
ほとんど組織を傷めないため、患者さんは早期に社会復帰することが可能となります。
対象疾患:TFCC(三角線維軟骨複合体)損傷、腱板断裂、など。
障害の起きている関節を人工関節に置き換える手術です。
日本では2014年に認可され、実施医基準を満たした医師しか施行できない、腱板の修復不能な難治例に行う反転型肩人工関節置換術(リバースショルダー)から、肘、指に至る人工関節置換術まで行っています。
対象疾患:反転型肩人工関節置換術(リバースショルダー)、変形性肘関節症、母指CM関節症、ブシャール結節(人工指関節)
治療難易度の高い肘関節脱臼骨折や見逃されやすい舟状骨骨折などの肩、肘、手の骨折、 脱臼はもちろん、テニス肘などのスポーツ障害、 デュピュイトラン拘縮なども積極的に行っており、上肢疾患の広い領域に対応可能です。
これらの治療法の多くは、診断や治療のできる施設が限れらています。当院は全てに対応できる、全国的にみても数少ない医療機関のひとつです。
Result 治療実績
Message 山田哲也センター長メッセージ
手の機能は、人間が人間らしく生活していく上でなくてはならないもので、「第二の脳」とも言われています。また、肩や肘は痛みなく動いて強い力を発揮し、手の機能を最大限に生かします。
このような肩、肘、手の疾患は専門性が高いものが多く、私たちの専門性を生かして、ぜひ皆様のお役に立ちたいと考えております。
どうぞお気軽にご相談くださいますよう、よろしくお願いいたします。
Profile 医師プロフィール
肩・肘・手外科(上肢機能再建外科)、末梢神経外科・マイクロサージャリー
日本整形外科学会専門医・指導医
日本専門医機構認定整形外科専門医
日本手外科学会専門医・指導医
身体障害者指定医
臨床研修指導医
難病指定医
日本肘関節学会評議員
東京医科歯科大学医学部臨床准教授
手外科・整形外科一般
日本整形外科学会専門医
日本医師会認定産業医
医学博士(東京医科歯科大学)
Movie 医師による解説動画
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