

研修医教育
理念
- 医師としての良識とチーム医療を実践できる能力を身に付け、患者中心の医療を行い社会に貢献する医師を育てること
- 将来専門とする分野に関わらず、医師として必要な診療に関する基本的知識・技術・問題解決力を習得すること
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バランスのとれた研修内容
救急車の受け入れ台数は年間約10,000台。救急患者や重症患者が多いため、気管挿管、胸腔ドレナージ、中心静脈路確保などベッドサイド手技の件数が圧倒的に多いです。
しかしそれだけではなく、Attitude(患者との接し方、問題解決能力)・Skill(手技)・Knowledge(知識)をバランスよく指導していきます。
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救急研修の工夫
1年次と2年次の2回に分けて救急ローテションを行い、安全性ときめ細かいフィードバックがもらえる屋根瓦式診療体制を整えています。また救急ローテーションとは別に、毎週半日の救急研修を2年間継続して行います。診療の振り返りを行いながら課題を見つけ、ステップアップ式に初期救急対応能力を身に着けることができます。
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丁寧な研修医教育
経験した症例や手技について指導医とのディスカッションを重ねて丁寧なフィードバックをもらうことができます。埼玉石心会病院では診療を振り返り、自らの気づきや課題を見つけて学びを促していく「Reflective Learning」の教育手法を大切にしています。
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豊富な教育行事と学び教え合う文化
研修医向け勉強会が豊富にあり、学んだことを常に仲間と共有(シェア)していく文化が根付いています。診療科の垣根がなく、指導医や先輩研修医と気軽に語り合える和気藹々とした雰囲気があり、指導医と研修医がお互いに教え合い学び合う文化を大切にしています。
豊富なカンファレンス・セミナー
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モーニングセミナー
毎週火曜日朝に開催。プレゼンテーションのコツ、輸液の選び方、心電図の読み方など、基本的知識やスキルの獲得を目的としたショートセミナーを各科の指導医が行います。
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ランチョンセミナー
毎週木曜日昼に開催。内容は症候論、ACLS/JATEC/JMECCなどの救急ガイドラインなどを扱います。指導医の監督のもと研修医がプレゼンターとしてセミナーを行っています。
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ERケースカンファ
救急症例を初期研修医や各科指導医が提示し、学びや失敗談を共有し、ミニレクチャーを行います。
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総合診療セミナー
水曜日昼に開催(月に2回程度)。内容は病歴聴取、身体診察のコツ、症候学、診断推論、家庭医療学、医学教育など。
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症例から学ぶ救急セミナー
隔月で開催
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内科症例検討会/臨床病理検討会(CPC)
毎月開催。内科症例検討会では各科の指導医・後期研修医が症例を提示し、疾患や病態についてディスカッションを行います。CPCでは剖検症例を対象に、臨床経過のプレゼンテーション後に病理医から病理所見の解説がなされ、ディスカッションを行います。
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感染症セミナー
火曜日夕方に隔週で開催(月に2回程度)。抗菌薬の適正使用を推進し、院内の感染症診療のレベルアップを目的にセミナーを行っています。内容は感染症診療の基本原則、抗菌薬の選び方、感染症各論、院内感染対策など。
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Reflectionカンファ
火曜日夕方に隔週で開催(月に2回程度)。学んだこと・感動したこと、うまくいったこと、うまくいかなかったことを振り返り、仲間と共有し合います。研修の進捗状況を確認しながら、次の課題を見つけていきます。
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EBM勉強会/抄読会
火曜日朝に開催(月に2回程度)。内容はEBMの基本、論文の読み方、学会発表・臨床研究のコツ、英語論文抄読会など。
研修のためのリソース
研修医共用図書
研修に必要な医学書を病院負担で適宜購入して研修医室に設置しています。研修医教育用DVDを多数そろえています。
医学雑誌
医局の共用スペースおよび図書室に設置しています。和洋雑誌、単行本の閲覧が24時間利用可能です。
インターネット
- ・UpToDate、今日の臨床サポートが院内外で利用可能です。(今日の臨床サポートは電子カルテ端末上でも利用可)。
- ・医中誌Web、PubMedによる国内外の文献検索が可能です。
- ・Clinical Key、医書.jpオールアクセス、メディカルオンラインなどオンラインリソースも豊富です。
- ・統計ソフトSPSSの利用が可能です。
- ・院内無線LANの利用が可能です。
シミュレーター
- ・ALSシミュレーター:院内のBLS・ACLS講習に利用可能です。
- ・外科縫合/内視鏡外科教育用シミュレーター:24時間利用可能。
- ・中心静脈穿刺シミュレーター:24時間利用可能。
- ・腹部エコー(練習用):24時間利用可能。